2009年06月26日

松坂大輔に何が

松坂が怪物と呼ばれる理由は様々だろうが、私はこう思っている。

「打たれても、抑えても、勝つ」

快投と言うよりも、怪投のイメージが強い。



前にも書いたが、松坂の真骨頂は「高めのストレートで三振が取れる」ところにあると思う。
彼のスライダーが高い評価を受けているが、スライダーだけでバッターを抑えきることは難しい。
これは他の変化球でも同じだ。

例えばフォーク。
野茂にしても、佐々木にしても、力のあるストレートがあったから、フォークが効いた。


その怪物ダイスケがおかしい。
地元のファンにまで見放されようとしている、という記事をよく目にするようになった。

期待が大きいだけに、ファンとしては裏切られた印象がより強いのだろう。
ファンだけでなく、チームとしても。


彼に何があったのだろう。

WBC の影響と言われてもいるようだが、それはどうだろうか。
松坂という男。
その才能を大きく増している要因のひとつに、「気持ちの強さ」がある。
表現は悪いが、打たれても「笑って」いられるような、「強さが」ある。
余裕ではなく、次を抑えられるという自信から出ているのだろう。


気持ちの強さは、自信から来ている。
その自信は、松坂の場合は「納得」から得ているのではないだろうか。

豊富な投げ込みによって、自分に暗示をかけているのではないだろうか。
推測だが、松坂は案外と不器用なのかもしれない。



メジャー移籍以来、松坂らしさはほとんど見えない。
ホームランを打たれる、という面は、間違いなく松坂だと思うのだが。


メジャーの投球制限に、言葉では対応すると言っていたが、現実には出来ていなかったように思う。

真面目な性格であるだけに、少ない投げ込みで自分を騙すことが出来ずに苦しんでいるようにも、思う。



だから、
『バッティングの好きな松坂は、本当は指名打者制度のないナ・リーグに行きたかった』
などとも書かれるのだろう。

これがもし本人の口から出た言葉だとしたら、事態は本当に深刻だと言える。
確かに自身も好きなバッティングが出来るのだが、相手チームにも必ず一人は打たれる可能性の低い打者がいるということなのだから。

弱気になっている、とも受け取れるのだから。


結果は確かに不調だが、それは身体でも技術でもなく、心に影響されていると私は思う。

悪いことは繋がって行く。
自身への「不満」は、やがて環境への「不満」にも繋がって行くだろう。
キャッチャーのリードに対して、チームの方針に対して、と。


高い金をつぎ込んだのだから、チームも一度、本当に松坂がやりたいようにやらせてやったらいいだろうに、と思う。
このままでは、完全に無駄金になりかねないのだから。

posted by 恭助 at 12:18 | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする