DH のみの出場で、それも限定的で決して保証はされていない中、松井秀喜は結果を残している。
確かに、これまでの松井の活躍からすれば若干物足りない感はあるものの、故障を抱え、しかもチーム方針に縛られての中でのものと考えれば、決して悲観する内容ではない。
むしろ、良くやっていると評価して良いと思う。
22日レッドソックス戦では、3ラン2発で7打点。
2度の満塁での凡退は勿体ないものの、それがあってのこの結果ならば、打点はともかくとしても2発の意味は大きい。
今季の松井は、これまでのチーム優先の打撃よりも自身への割合をより大きくしたような印象を受ける。
それが、限られた打席数のなかでの本塁打の多さに現れているように思える。
現時点での21本は多いとは言えないが、少なくは決して無い。
やはり契約最終年という現実が、何らかの心境の変化に繋がっているのだろう。
それでも第5打席の無死3塁で見せたような、確実に点を取るチームバッティングも忘れていない。
松井らしいと言えば言える打席だった。
今季の結果がどうなっても、来季のヤンキース残留は難しいだろう。
両膝の状態は、恐らくメディアに流れている以上に不安があるのだと思う。
もちろん長期出場という点で見たら、という意味だが。
そうなると、人材が居て、しかも高額契約の選手が多いヤンキースでは難しいのは明らかだ。
だが、だからと言って一部報道にあるように日本球界に復帰すると言うのは、どうだろうか。
本人は阪神というチームにかなりの愛情があるようだが、それと現実のプレーとは別だ。
野球選手としての松井としたら、やはり未だメジャーで燃え尽きたとは思っていないのでないか。
日本のプロ球界を卑小に見ている訳ではないが、広大なメジャーの中で、松井は間違いなくトップグループに位置する実力を見せているし、結果も残している。
契約金の問題がなければ、松井を欲している球団は多いだろう。
ただ松井本人が、たとえば弱小と言われる球団の中での特権プレーを希望するか、どうか。
恐らくは、しないだろうと思う。
ある程度優勝を狙えるだけのチームで、しかもそれを一丸となって進めているチームならば、可能性はあるとも思うが。
では、そんなチームが実際にあるのだろうか。
メジャーに精通している訳ではないので、それは分からない。
ただ言えるのは、ヤンキースだからこそ松井は、毎日を頑張れるのだということ。
果たして他の球団に、松井の思いを満足させるだけの魅力があるか、どうか。
個人的にはマリナーズが面白いのだが、今のマリナーズでは、松井は情熱を燃やせないようにも思う。
するとやはり、日本復帰なのだろうか。
いずれにしても、松井はまだまだメジャーで活躍出来るだけの実力を見せている。
来季、日米を問わずどのチームに移ったとしても、松井本人が情熱を注げるような球団でプレー出来ることを、祈る。

